野生鳥獣による農林作物などへの被害が全国的に広がり、大きな社会問題となっています。
宮崎県での被害額(令和元年度)は約4億26百万円で減少傾向にありますが、依然として被害は大きく深刻な問題となっています。
このため、南那珂地域では、県、市、JA等からなる鳥獣被害対策特命チームを設置し、地域が一体となって取り組む「被害防止対策」に取り組んでいます。
鳥獣被害対策は、住民が個別に被害対策を行っても、近隣に被害が分散し、地域全体としての被害軽減効果が低いため、地域ぐるみでの「面的」な取組が必要です。
メスと子どもを中心とした群れで行動します。オスは成長すると生まれた群れを離れ、他の群れに加入したり、オスグループを形成したり、ハナレザルになります。
記憶力がよく、おいしい食べ物の場所だけでなく、怖くない人間(見ているだけなど)も覚えてます。逆に、怖い人間(追い払いする人)や恐怖体験も覚えています。
①かわいいからと言ってサルに餌を与えることは、サルに人間の食べ物の味を覚えさせ、農林作物の被害を増やす原因となります。
②生ごみや野菜くずを農地や山際に捨ててしまうと、サルは容易に餌にありつけることを覚え、集落周辺に居座る原因となります。
③収穫の終わった野菜などの残さを畑に放置したり、カキやクリの実を収穫せずに放置することは、サルが農林作物の味を覚え、集落へ出てくる原因となります。
④稲刈りの終わった田んぼを耕さずそのままにしておくと、落ち穂を食べ始め、田んぼをえさ場だと覚える原因となります。
⑤お墓のお供えも、そのまま放置すればサルへの餌付けと同じとなります。
追い払いの道具や、石ころなどを使って積極的に追い払いましょう。複数名でしつこく追い払うのが効果的です。
ロケット花火を使用する際は、付近に人がいないことを確かめ、燃えやすいものが多いところでは、使用しないでください。
追い払いの道具がない場合やサルが威嚇して向かってきた場合、お年寄りや女性、子供だけでサルが怖がらない場合には、追い払いは止めておきましょう。
そういう場合は、むやみに近づかず、サルと直接目を合わせないようにしながら、静かに速やかに遠ざかるようにしましょう。
集落を餌場にしない、柵などの障害物を増やす、集落で追い払うといった様々な対策を、集落みんなで取り組むことで効果が現れます。
ご確認ください。
農地水産林政課 林政係
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