近年、牛ふんたい肥に残留するクロピラリドが原因と思われる作物に対する生育障害が全国的に発生しています。除草剤であるクロピラリドは、日本では認可されてはいないが、家畜の粗飼料の大半を輸入している米国・豪州等では使用されており、その粗飼料を与えた家畜の排泄物(たい肥)に残留する場合があります。クロピラリドが残留するたい肥を使用することで、作物の葉や果実等が変形し、生育障害を発生するおそれがあります。県内においても、スイートピーやトマトでの被害の報告がされております。家畜や人への健康被害はありません。
クロピラリドへの耐性が弱い作物
・特に弱いもの スイートピー、トマト、ミニトマト、えだまめ、さやえんどう、大豆等
・弱いもの ピーマン、にんじん、さやいんげん、しゅんぎく等
生育障害発生を防止する対策について
・生産者の方については、たい肥購入または飼料の購入の際には、クロピラリドの混入・残留がないか販売先に確認してください。また、過剰な施肥を行わないでください。
・たい肥製造、販売業者の方については、原料及び製品にクロピラリドの残留の可能性があるか確認してください。残留の可能性がある場合については、販売先への情報提供をお願いします。
※この件についてのお問い合わせは、串間市 農業振興課 園芸特産係までお願いします。
農業振興課