令和5年3月27日、串間市消防本部訓練場において「令和4年度串間市消防本部消防長点検」を実施しました。消防長点検とは、署員が1年間継続してきた各種訓練(救急、火災、救助)の成果として、隊一丸となり総合的な訓練を実施し、消防長に評価を受けるものです。
点検は、26名の署員で実施し、渡邉大地小隊長の「訓練開始報告」から始まりました。
<訓練開始報告の様子>
まず、第2小隊が「火災対応訓練」を実施しました。
この訓練は、2階建て木造住宅の1階から出火していて、逃げ遅れた人がいるとの想定でした。
【消火隊】
消防3号車:和田将文、阿辺山智也、小山博也、上鑪拓真
水 槽 車:武田拡、武田浩樹、渡会晃大
【消防本部】
通信指令員:黒木康太
<火災出動のため防火衣を着装する様子>
火災現場へ迅速に出動するため、防火衣(耐火服)を1分以内に着装できるよう各個人さまざまな訓練をして出動に備えています。
<ホースカーでのホース延長(手前)とCAFS放水(奥)の様子>
CAFS(キャフス)とは、水に少量の消火薬剤を加え、圧縮空気を送り込むことで泡を発生させ、効果的に消火する装置です。
<火災現場で逃げ遅れた要救助者を救出する様子>
火災現場での救出は緊急性が高いことから三連はしごとロープを使用し「応急はしご」という方法で迅速に救出します。
はしご搬送後から要救助者を救出するまで約1分30秒で行います。
続いて、第1小隊が「交通救助及び低所からの救出訓練」を実施しました。
この訓練は、軽乗用車が約5m下の崖下に転落し事故による衝撃でドアが開放できないとの想定でした。
【救助隊】
救助工作車:結城昭彦、森大輝、畑山良太、吉田望奈人
応 援 隊:鈴木友也、阿辺山慶佑、新名俊紀
【救急隊】
救 急 車:矢通直幸、矢野優友、坂口佳志朗
【消防本部】
通信指令員:山口直比古
<隊長から現場の活動指示を受けている様子>
<ドアが変形し開放できなかったため救助器具で破壊している様子>
<崖下から要救助者を引き上げている様子>
続いて、第1小隊が「救急訓練」を実施しました。
この訓練は、自宅の居間で意識がなく倒れている夫を妻が発見したとの想定でした。
【救急隊】
救 急 車:金増勇樹、川﨑裕次郎、蓑方愛斗
【消防本部】
通信指令員:吉田益満
<救急車内で準備物などの指示を行っている様子>
<救急活動の様子>
呼吸が無く、心臓も正常に動いていなかったため、心臓マッサージと人工呼吸を行っています。また、医師から指示を受けて点滴及び薬を投与しています。
続いて、「通常点検」を実施しました。
通常点検とは、点検者が隊員の人数、姿勢、服装などを点検することです。
<通常点検の様子>
点検者:増田仁消防長 指揮者:渡邉大地小隊長
最後に増田仁消防長から「現場に即した大変素晴らしい訓練を見せてもらいました。今後もより一層訓練に励み現場活動が円滑になるよう努めてください。」との講評をいただきました。
<講評の様子>
令和4年度も消防業務に対する市民の皆様のご理解とご協力、誠にありがとうございました。
令和5年度も市民の皆様が安心して暮らせるように消防本部一丸となって尽力いたします!!
串間市消防本部