移住者インタビュー

田中 崇史 さん

  • 本城地区在住

地域おこし協力隊を経て、キュウリ農家として独立

2019年11月に茨城県から串間市に移住し、 2021年11月にキュウリ農家として新規就農

串間で叶った新規就農への道

 農業を営む場所はこれまでに自分が訪れたことがない地域にしようと決めていたので、足を運んだことが無い九州地方に絞って農業関連の情報を探していました。そして、特に魅力を感じた大分県と熊本県にある4市町村のいずれかで農業を始めると決め、実際に現地を訪れて自分に合う地域かどうかを確かめようとしていました。しかし、偶然にも串間市のPR動画を見つけて、その動画に一目惚れしました。4市町村のいずれかで農業を営むと決めてたにもかかわらず、串間市のPR動画に心を打たれたということは、この場所に縁があるに違いないと考えて串間市で農業を営むことに決めました。

 串間市への移住を決めた時、事前に住まい探しはせず、キャリーケース一つだけ持って移住しました。その後、地域の方々や地域おこし協力隊の方に助けてもらい、住まいを見つけることができました。移住当初は知り合いは一人もいなかったため、飲み屋さんで方言や地域情報を常連さん等に教わったり、知り合った方々と毎日のように飲み歩いていました。そうしていくうちに農家さんや地元の人々と交流ができ、今でも仕事等で困ったことがあったら知り合った方々にアドバイスをいただいたりしています。また、串間市地域おこし協力隊任期中には市役所の方々とも交流ができたので、農業に関する補助金制度やセミナーなどの情報を数多く教えていただきました。

 地域の方々のご協力を得て、現在はキュウリ農家として働いています。農業を始めると決めた際に施設園芸を営むことは概ね決めていたのですが、品目は決めていませんでした。そんな中、串間の農家さんにお会いして話を聞いていると「キュウリは大変だからやめておけ」という声を耳にする機会が多くありました。私は新しいことを始める時に選択肢が生まれたら困難な方を選ぶと決めているので、キュウリを栽培しようと決心しました。大変と言われるだけあって苦労も多いですが、串間市地域おこし協力隊の任期中に知り合ったキュウリ農家の先輩方や地域の方々に助けてもらいながらキュウリを栽培しています。串間市は、人々が暖かいところです。私のような縁もゆかりもない人間に対しても力を貸してくださるので、本当に素晴らしい方々が住まわれている場所だと感じています。

【田中さんがキュウリを栽培してる施設ハウスと軽トラ】 2020年11月から串間市本城地区でキュウリ栽培を行っています。

【定植してから1か月のキュウリ】 1日中施設ハウスの中でキュウリと一緒に過ごしています。

【宮崎県串間市PR動画】「夢は、南の果てにある。太陽と海と野生動物。天然づくし、くしまし」 動画は、TOPページのYouTube動画をご覧ください。