インタビュー

カイト ポール・巻野雅子(マキ) さん

  • 本城地区
  • アメリカ(カリフォルニア)→福岡市(博多区)→串間市

人生の宝探し 移住でみつけた大切なもの

2024年5月に海辺のカフェ「CABALLO COAST CAFE(カバロコーストカフェ)」をオープンされたポールさんご夫妻。
愛犬YAMORIとともに、都市部と地方という二拠点での暮らしを営むおふたりに、
新しい移住のスタイルを教えていただきました。

二拠点居住のリアル

ポールさんとマキさん、そしてYAMORIは、1週間ごとに福岡と串間を車で行ったり来たり。 近年注目されている“二拠点居住”を実践されています。


【移住のはじまり】
ポールさん
僕はアメリカのカリフォルニアで生まれ育って、30歳の時に日本に来ました。
宮崎が好きで、福岡に住みながらよく遊びに来ていて、いつか宮崎に住みたいとあちこちの物件を見ていました。
ここは海に近く、天気や景色も自分の好みにピッタリな環境。
カリフォルニアの雰囲気によく似ています。

マキさん
私は宮崎市出身ですが福岡での生活が長く、福岡では「SANTA CRUZ」(※1)というお店をやっています。
初めは、串間までのアクセスの面で少し戸惑いもあり、二拠点無理じゃない?ちょっと待って!と思いました。
※1「CAFE&BAR SANTA CRUZ」;福岡県博多区
https://www.instagram.com/santacruzcafebar/#


【移住までのみちのり】
ポールさん
ネットで物件を探していて、たまたまこの家が出てきました。
初めて見に来た時は、家も隣接する森も手入れの行き届いていない状態でしたが、マキと力を合わせて磨いたら、きっと素晴らしいところになると思いました。
福岡から月1、2回くらいで通い、1年以上かけて住居兼店舗にリフォームしました。

マキさん
この家の内覧に来た際、他の物件も見ましたが、お店をするならここしかない!と確信しました。本当に良いタイミングで出会えたと思います。
二拠点生活は、やってみたら意外と良いなと。今は、都会と田舎の1週間ずつのバランスが丁度良く、移動も苦ではないです。        

【『CABALLO COAST CAFE』の魅力 】
カフェでは、YAMORIが元気にお出迎えしてくれます。
アップルパイやオレオチーズケーキ、クッキーなど、アメリカンビジュアルなスイーツも全て手作り!
本格的ながら、優しくホッとする美味しさに癒されます。

ポールさん
小さい頃から母と料理をしていたこともあり、料理を作ることもレシピを考えることも大好きです。お店のメニューは、アメリカで味わった味をヒントにレシピを考え、それを元にマキが上手に作ってくれています。

マキさん
オープン当初は、どういう人が来てくれるのか心配でしたが、近所の人もよく来てくださったり、インスタを見て市外から来たという方も多いです。串間を訪れるきっかけになってくれたらいいなと思います。
隔週営業なので、インスタや自作のカレンダーを配り営業日をお知らせしています。

『CABALLO COAST CAFE』;串間市崎田
https://caballo-coast-cafe.com/

【 “くしま”と私たち 】

ポールさん
串間で出会った人はみんな優しく、手を貸してくれる人もいて本当にありがたい環境です。生産者さんの話を聞けるのも新鮮です。
そして、串間は“カワイイ街”です。例えば串間駅とかも。
カリフォルニアでもあちこちの海沿いに、ちっちゃくて“カワイイ街”があるんですよ。そこに行って、ゆっくり過ごしたいと思えるような街です。串間に今ある“カワイイ”ところ、良いところは残したい。

マキさん
移住してから、カフェの正面の海でサンセットが見られることを知り、その美しさに感動しました。
YAMORIもここで、庭や海をエンジョイしています。
串間の海は本当にきれいで貴重です。でも、浜に流れ着くゴミはどうしてもあるので、ゴミ拾いなど、みんなでこの環境をどうやって守っていけるのかと考えます。


【移住を考えている方へメッセージ】

ポールさん
自分の会社やお店を始めたり、やりたいことをチャレンジする人が増えたら、串間はもっと面白くなるんじゃないかな。

マキさん
私たちはいつも50%位からのスタートで、お店もお客さんからアドバイスをもらいながら作っていくやり方が、自分たちには合っています。カフェの看板も制作し忘れていて、オープン当日にポールが作りました(笑)
勉強しながら、失敗しながら、進んでいます。だから大丈夫!何でもできます!

どちらの暮らしも大切に、気張らず、自分たちのペースで楽しむポールさんファミリー。
軽やかな移住スタイルが、とても魅力的でした。
ポンッと背中を押してもらえるようなお話を、ありがとうございました。