岡村 治 さん
- 福島地区
- 大阪府豊能郡能勢町 → 串間市

「かなり幸せ!」串間で理想のライフスタイル
九州移住ドラフト会議を機に、串間へ移り住むことが決まった " 岡村 治 " さん。
四季彩館ほりぐち本店の一角に店舗を構える『 HOLLY`S BAKERY 』のホテル食パンを復活させ、
長く愛されてきた味を継ぐミッションを絶賛進行中です。
お話を聞けば聞くほど、岡村さんでなければなし得なかった!と、
気持ちの良い確信に辿り着く移住ストーリーをご紹介します。
移住とミッション
【移住前】
岡村さん
「実家は牛乳屋でした。 18 歳の頃、地元の商店が集まりスーパーマーケットを開業することになり、その流れからパン屋をすることになりました。大阪のパン屋で2年修行し、その 後 20 歳から 34 年ほど、大阪のスーパーマーケットで専務をしながら、パンをはじめ鮮魚 や惣菜部門など、様々な職種を担っていました。」
朝の3時から仕入れに走り、夜まで業務が止めどなく続く仕事一色の生活を長く続けていらっしゃったそうです。
岡村さん
「青い空を見ていなかった。それが当たり前の生活でした。」
【串間移住への みちのり】
岡村さん
「 54 歳で退職した際、以前から憧れのあった北海道での地域おこし協力隊に就任し2ヶ月 過ごしたのですが、雪が2 m も積もる環境下での飲食店営業は困難さを感じました。話がう まく進まないこともあり、大阪へ戻ることになりました。」
その後、大阪でタクシーやコミュニティバスの運転手を経て、 2021 年度に開催された九州 移住ドラフト会議(※1)に出場。北海道との真逆にある南国 " くしま " とのマッチングにより、 2022 年 4 月に串間市への移住が決まります。
(※1)九州移住ドラフト会議 移住者を受け入れたい地域を『球団』、移住希望者を『選手』と見立て、プロ野球のドラフ ト会議さながらに球団が選手を指名するマッチングイベントです。

岡村さんは移住後、四季彩館ほりぐちに就職し、パン職人不在で閉店していた本店内のベー カリー『 HOLLY`S BAKERY 』にてパンを焼き始めます。
最高級の小麦と高千穂バターを使用し、じっくり焼き上げたほりぐち自慢のホテル食パン は、長年受け継がれてきた味であり、人気商品でした。この味を引き継ぎ、再びホテル食パ ンを復活させることが岡村さんのミッションです。
岡村さん
「ここには、本格的なオーブンに発酵機、ミキサー等全部揃っていました。事前に一度見に来た際に、すぐさま始められる環境だと分かりました。」
その肝心のホテル食パンを、岡村さんはなんと2日間で作り方を習得され、すぐに店頭に並 べられるほどの出来だったとのこと。岡村さんが培ってこられた技術と経験が抜群に発揮され、『 HOLLY`S BAKERY 』は再OPENを遂げました。
受け継がれてきた味を守りながら、様々な菓子パンや総菜パンもサラリとやってのけることが出来るのは、ベテランのパン職人だからこそ。
店頭で豊かに並ぶパンたちから、岡村さんの実直なお仕事ぶりが伝わってきます。
岡村さん
「パンは朝 7 時から作り始め、午前中には並び終え、西浜店や志布志店にも毎日配達に出ています。
定時に仕事を終え、 18 時過ぎには夕飯、 20 時には布団に入るという健康的な生活リズムです。以前の生活では考えられない。
休みの日は夜明け前から釣りに出掛けて、昼前には帰ってきます。海の近くは落ち着きます ね。」
岡村さん
「私は宮崎県自体、来たことがなかったけど、串間は気候が良く陽が出ている時間が長 いと思います。
関西に住んでいた時は、釣りに行くのに1時間半かけて出掛けていました。車を停めるにも お金が掛かっていたけれど、ここでは駐車場の心配もなく、海辺に車を停めたらすぐに釣 りが出来ます。
移住直後は半分の収入になったので、生活水準を変えることが一番大変ではありました。
でも、今の生活は "ストレス フリー"。メッチャ良いです!」
「かなり幸せ!」インタビューをさせていただく序盤でこのフレーズが飛び出た時、
こちら まで嬉しい気持ちになりました。
暮らす場所ひとつで、見える景色がこんなにも変わるものなのだと。
「海では魚が釣れなくても一番癒される」...じっくりと待つのが好き。
おおらかな楽しみ方を捉えられる岡村さんだからこそ、日常に溶け込むやさしく美味しいパ ンになるのだと実感しました。
見事なマッチング移住に感謝して、串間の青い空の下、ふわっふわのパンを頬張りたいで す。
『 HOLLY`S BAKERY 』 Instagram
https://x.gd/2UCVm