串間市

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令和2年度消防長点検を実施しました

 令和3年3月22日、串間市消防本部訓練場において「令和2年度串間市消防本部消防長点検」を実施しました。消防長点検とは、署員が1年間継続してきた各種業務(救急、火災、救助)の成果として、隊一丸となり総合的な訓練を実施し、消防長に評価していただくものです。

 点検は、全署員(26名)で実施し、渡邉大地小隊長の「訓練開始報告」から始まりました。

<訓練開始報告の様子>

訓練開始宣言①.JPG

 第1小隊が「火災及び救急対応」を実施しました。

この訓練は、平屋の建物で火災が発生し、隣接している2階建ての建物に燃え移り、逃げ遅れた要救助者がいるという想定でした。

【消火隊】

消防3号車:渡邉大地、畑山良太、阿辺山慶佑、矢野優友

水槽車 :和田将文、武田拡、渡会晃大

【救急隊】

救急3号車:矢通直幸、武田浩樹、坂口佳志朗、森泰平

【消防本部】

通信指令室:山口直比古

<防火衣着装の様子>

火災の通報を受けて、火や煙から身体を守ってくれる防火衣と空気呼吸器を着装します。

防火衣及び空気呼吸器着装完了するまで約55秒

初動①.JPG

<CAFS(泡)放水の様子>

現場到着からホースを延ばし放水するまで約50秒

※「CAFS」とは、水に少量の消火薬剤を加え、さらに圧縮空気を送り込み発泡させ放射する消火装置です。

火災防御①.JPG

<逃げ遅れた要救助者をはしごで救出している様子>

 「応急はしご」という救出法で救出しています。「応急はしご」とは、上階(2、3階)で逃げ遅れた意識の無い(歩行ができない)要救助者を迫りくる炎及び煙から三連はしごを使用し、安全かつ迅速に救出する方法です。

はしご搬送後から要救助者を救出するまで約1分30秒

応急梯子①.JPG

<救出した要救助者に処置をしている様子>

火災で、煙に巻かれ心肺停止状態になった要救助者に胸骨圧迫、人工呼吸を実施しています。また、救急救命士が行う特定行為として、矢通直幸救急救命士が気管挿管、坂口佳志朗救急救命士が静脈路確保及び薬剤投与を実施しています。

火災救急①.JPG

続いて、第2小隊の「交通事故及び救急対応」を実施しました。

この訓練は、軽自動車が歩道を乗りあげ、歩行者をはねた後、住宅の壁に衝突したもので、はねられた歩行者は車の下敷きになり、運転手は車内に閉じ込められたという想定でした。

【救助隊】

救助工作車:武田悠佑、金増勇樹、蓑方愛斗

【救急隊】  

救急1号車:結城昭彦、阿辺山智也、森大輝、上鑪拓真

救急2号車:鈴木友也、川﨑裕次郎、小山博也

救急3号車:河野誠、黒木康太、新名俊紀

【消防本部】

通信指令室:吉田益満

<車の下敷きになった要救助者を救出している様子>

交通救助①.JPG

<車内に閉じ込められた要救助者を救出するためフロントガラスを切断している様子>

交通救助②.JPG

<車内に閉じ込められた要救助者を救出するためサイドドアを破壊し開放している様子>

交通救助③.JPG

<サイドドアの開放が完了し、車内の要救助者を担架で救出している様子>

車内要求.JPG

<救出した要救助者に処置をしている様子>

 交通事故で車内に閉じ込められた要救助者が骨盤骨折疑いで、ショック状態のため救急救命士が行う特定行為として、黒木康太救急救命士が静脈路確保を実施しています。

救助救急①.JPG

 続いて、「通常点検」を実施しました。通常点検とは、点検者(消防長)が隊員の人員、規律、服装などを点検することです。

<通常点検の様子>

点検者:隈江康弘消防長   指揮者:渡邉大地小隊長

通常点検②.JPG

通常点検①.JPG

 最後に、隈江康弘消防長から「各個人が役割を理解していて大変良い活動でした。今後も訓練を継続し、更なる高みを目指してください。」と講評をいただきました。今後も訓練を積み重ね今よりも安全で迅速な活動ができるように精進します。

<講評の様子>

講評.JPG

 今年度も消防業務に対する市民の皆様のご理解とご協力、誠にありがとうございました。来年度も市民の皆様の生命、身体及び財産を守るため消防本部一丸となって尽力いたします。

串間市消防本部