こんにちは。地域おこし協力隊の清山美咲です。
私は現在、地域おこし協力隊の取り組みの一つとして
福島高校「地域創生学」の授業に関わらさせていただています。
対話型授業を通して地域創生を学ぶ福島高校「地域創生学」取り組み
地域を取り巻く問題は「このやり方通りにすれば解決できる」という単純な問題よりも、
「何が最適解か分からない」複雑な問題の方が多くなってきています。
このような複雑な問題は、「より多くの知識を持っていること」だけでは対応しきれなくなってきています。
今後は、「対話する力、共に学ぶ力、共に未来を描き、実践する力」を身に付け、
意味のあるもの、持続可能なものに意識を向けながら、互いの知識を持ち寄り
集合知的な行動を生み出していく必要があります。
地域創生学の授業では、
「対話することや共に学ぶこと、実際にアイデアをプロトタイプ(試作品づくり)・実践していく体験」
を重視した授業を展開しています。
(地域創生学の全体像:イメージ図)
生徒一人ひとりが知恵や経験を持ち寄り、主体性を持って参加することが必要不可欠となる「地域創生学」の授業。
対話→学び→実践のサイクルを繰り返し体験することで
一人ひとりの参加型リーダーシップや前向きに地域と関わっていく意欲を引き出しながら
複雑な問題に対応できる人材を育成することもこの授業の目的の一つとしています。
(生徒が考案した串間の特産品「甘藷」を使った商品アイデア)
不確実性の高い取り組みだからこそ多様性のあるチームで連携を
地域創生学の授業は宮崎県立福島高等学校、宮崎産業経営大学、串間市(地域おこし協力隊)の
三者が連携しながら授業を進めています。
地域創生は不確実性が高いテーマであるため、授業を組み立てる際に「どっちに行くのが正解なのだろう」と
不安になることもあります。(これは街づくりを実践していく中でも同じであると思います。)
ですが、不確実性が高い取り組みだからこそ多様性のあるメンバーでチームを組み、
それぞれの特性を持ち寄りながら集合知を生み出していくことの大切さを実感しています。
「地域創生学」の取り組みは私にとっても大きな学びとなっています。
総合政策課