昨年の11月上旬、北方地区北神社で行われたしめ縄づくりに参加させていただきました。
1年ほど前から「地域にある伝統文化を学んでみたい」と思っていたので、念願叶っての参加でした。
今回のレポートでは、①しめ繩づくりができるまでのプロセスについて、②参加してみて学んだこと、の2つのテーマで書いていきたいと思います。
しめ縄づくりは、まず前田地区自治会長の日高悟さんの挨拶からスタートしました。当日は約15名以上の方が参加されていました。
きっと地域の集まりでは当たり前になっているかもしれませんが、円形でスタートするこのやり方は、お互いの顔を見ながら「よしやるぞ!」という気持ちになれるので個人的にはとても好きです。
挨拶が終わると早速しめ縄づくりの作業を始めていきます。
神社の鳥居に使用するしめ縄は、家庭用のしめ縄の何倍以上の大きさです。
大きなしめ縄になると、とても力がいる作業なので、ロープの先に藁をつけて、木に掛けながら作業をしていきます。
木に掛けることで全身の力をかけて作業することができるため、効率的かつ仕上がりもしっかりしたものになります。
神社に飾るためのしめ縄を作る作業は1人ではなく数名で作業をしていきます。
・しめ縄を編んでいく人(3人)
・編むための高さを調整する人(1人)
・編むための藁を整え、渡す人(数名)
編まれていくスピードに合わせて高さを調整する作業は編む人との連携が必要です。
1つのしめ縄を作っていく過程に、様々な役割とチームワークが必要だということは、今回参加して初めて知りました。
編み終わったしめ縄は、もう一手間かけて、綺麗に整えていきます。
完成したしめ縄は、結び方を知っている方の掛け声を聴きながら、バランスよく鳥居にかけていきます。
脚立に上り、重いしめ縄を鳥居にかける作業の大変さが作業されている方の表情から伝わってきました。
また、かなり高い場所での作業なので安全面も考えなければなりません。
作業を見学させていただきながら、私もしめ縄づくりを体験しました。
今回実際にしめ縄づくりに参加させていただいて、いくつかの気づきや学びがありました。
◎地域のコミュニティに備わる「助け合う力(チーム力)」「コミュニケーション力」「主体性」
今回、しめ縄づくりに参加して気づいたことは、地域コミュニティには、助け合う力やコミュニケーション力、主体性など生きる知恵が備わっているということです。
ただ藁を編んでいくという作業だけではなく、過去から続く知恵や一人ひとりの経験を持ち寄りながら手を動かしたり、自分ができることでチームに貢献したり、時には冗談を言いながら雰囲気を明るくしたり。
お互いにとって大切なこと実践している姿を見て、コミュニティの美しさと強さを感じました。
◎「参加」することでしか学べないことがあるということ
これまで、伝統文化の継承が大切だということを頭で理解することが出来ても、実際にそのことが大切だと実感することはありませんでした。
実際に参加し、地域の方と交流してみたことで、「なぜ伝統文化を継承することが大切なのか」を実感できたのは大きな体験でした。
しめ縄づくりに限らず、地域にはまだまだ「学びの機会」が沢山残っていると私は考えています。参加して"実感"として得た学びは自分にとっての財産になります。
最後に、今回よそ者である私が参加することを快く受けれ入れてくださった地域の皆さま、本当にありがとうございました^^
総合政策課