昨年、福島高校「地域創生学Ⅱ」の授業でグラフィック・ハーベスティング講座を2回に分けて実施しました。
*グラフィック・ハーベスティングについては、
リンク先:「一人ひとりの想いを描いて繋げる、グラフィック・ハーベスティングの取り組み」をご覧ください。
今年度の3年生が取り組んできたテーマは「防災」。
災害時の被害をできる限り少なくするために必要な知識、知恵などを1年間かけてじっくり学んできました。
今回の講座では、地域づくりだけではなく、正確かつ迅速な情報共有や、共助が求められる災害時においても
「描く」ということが、子どもから大人まで世代を超えて助け合うときの活力になるかもしれない。
という可能性を持って授業を実施しました。
1回目の講座では、グラフィック・ハーベスティング基礎編として、
なぜ可視化するのか、可視化することでどんな効果があるのかなど「描く」目的について防災の視点から共有した後、グラフィックの基礎を学び、描く練習をしていきました。
2回目の講座では、串間全体の防災意識を高めるために世代を超えて「伝える」ことを目的に、
視覚的に伝えることの必要性を実感してもらうワークを取り入れながら、
前回学んだことの応用編として「描いて学ぶ」時間を多く過ごしました。
【生徒が作成したグラフィック】
◎防災の合言葉「おかしもち」をグラフィックで描いてみよう
◎避難所生活でもできる"わたしのリラックス方法"をグラフィックで紹介しよう
2回に分けて実施したグラフィックハーベスティング講座では、
「①実際に描いてみて→②学ぶ」というパターンを繰り返し行いました。
普段(特に学校生活において)「①しっかり学んで→②実践する」というパターンにいることが多い私たちは、いきなり実践することのハードルを高く感じてしまうことが少なからずあると思います。
ですが、今回講座を受けてくれた生徒の皆さんは、絵を描くことが苦手でも「やってみよう」の気持ちを持って、どんどん描いている姿が何度も見られ、「実践することのハードルはそもそも無かったのでは」と実感するほどでした。
2回の講座を通して、「描くこと」や「実際にやってみること」など一人ひとりの可能性を広げるためのスキルやあり方を受け取ってもらえていたら嬉しいです。
総合政策課