６月２日、本城地区春日の実藤勇次さんご夫婦が育てられた紫陽花が山の斜面を明るく彩っていました。漁師の仕事の傍らで山の開拓から始め、１０年前から紫陽花の苗植えを始めたとのことです。
この山は勇次さんの父が所有していましたが、施設入所をきっかけに山を売却することになり、山を売りたくないという父の涙を見た、勇次さんが「親孝行したい」という思いから、山を購入しご夫婦で力を合わせて竹藪やゴミの散乱する山の斜面を整備。傾斜のある道路側に機械に頼らず１つ１つ丁寧に手作業で植えたそうです。
すぐ横の坂を登ると、本城を一望できる見晴らしのいい広場や休憩スペースなどがあり、足元を見下ろすと、山の斜面を埋め尽くす色とりどりの紫陽花を上からも眺められるという贅沢な景色が楽しめます。この紫陽花は日本古来の品種で毎年咲く色を変えるそうです。
３月にはひな人形を盛大に飾ったりなど訪れる人に楽しんでもらいたいという思いでこれからも環境整備などに力を注いでいきたいとのことで、来年のひな祭りに向けて山小屋の隣の小屋では床材の舗装などが進められていました。
下からの紫陽花、上からの紫陽花に加え本城の自然を楽しめる絶景スポット。勇次さんは「まだまだ整備をしつつ、いろんな人に楽しんでいただけたら」と話していました。
総務課 秘書広報係
