「熱中症」は、高温多湿な環境に長くいることで、徐々に体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働くなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。野外だけでなく室内で何もしていない時でも発症し、緊急搬送されたり、場合によっては死亡することもあります。
重症度によって、次の3つの段階に分けられます。
重症度Ⅰ度(軽症)
➪現場で対応し、経過観察
涼しい場所へ避難して服をゆるめ体を冷やし、水分・塩分を補給しましょう、誰かがついて見守り、よくなければ、病院へ
重症度Ⅱ度(中等度)
➪医療機関を受診
すみやかに医療機関を受診しましょう
重症度Ⅲ度(重症)
➪救急車要請
救急車を呼び、到着までの間、積極的に冷却しましょう。
「熱中症警戒アラート」とは、環境省と気象庁が、熱中症の危険性が極めて高くなると予測された際に注意を呼びかけ、熱中症予防行動に取るように促すものです。さらに、過去に例のない危険な暑さになり、熱中症による重大な被害が生じるおそれがある場合には、「熱中症特別警戒アラート」が発表されます。
〈情報提供方法〉
〈令和7年の運用期間〉
4月23日(水)から10月22日(水)
暑さ指数(WBGT:湿球黒球温度)とは、体と外気との熱のやりとり(熱収支)に与える影響の大きい、「気温」、「湿度」、「日射・放射」、「風」の要素をもとに算出された指標です。暑さ指数(WBGT)は熱中症リスクを判断する数値として、運動時や作業時だけでなく、日常生活での指針としても活用されています。
※放熱しにくい作業服等を着用する場合には、その要因を加味して熱中症リスクを判断する必要があります。
日常に関する指針
WBGTによる 温度基準域 |
注意すべき生活活動の目安 | 注意事項 |
危険 (31℃以上) |
すべての生活活動で おこる危険性 |
高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きい。 外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。 |
厳重注意 (28~31℃) |
外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。 | |
警戒 (25~28℃) |
中等度以上の生活活動で おこる危険性 |
運動や激しい作業をする際は、定期的に十分に休息を取り入れる。 |
注意 (25℃未満) |
強い生活活動で おこる危険性 |
一般に危険性は少ないが、激しい運動や重労働時には発生する危険性がある。 |
熱中症予防運動指針
WBGT (℃) |
湿球温度 (℃) |
乾球温度 (℃) |
熱中症予防運動指針 | |
31以上 | 27以上 | 35以上 | 運動は原則禁止 |
特別の場合以外は運動を中止する。 特に子どもの場合は中止すべき。 |
28~31 | 24~27 | 31~35 |
厳重警戒 (激しい運動は中止) |
熱中症の危険性が高いため、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける。 10~20分おきに休憩をとり、水分・塩分を補給する。 暑さに弱い人は運動を軽減または中止。 |
25~28 | 21~24 | 28~31 |
警戒 (積極的に休憩) |
熱中症の危険が増すので、積極的に休憩をとり、適宜、水分・塩分を補給する。 激しい運動では、30分おきぐらいに休憩をとる。 |
21~25 | 18~21 | 24~28 |
注意 (積極的に水分補給) |
熱中症による死亡事故が発生する可能性がある。 熱中症の兆候に注意するとともに、運動の合間に積極的に水分・塩分を補給する。 |
21未満 | 18未満 | 24未満 |
ほぼ安全 (適宜水分補給) |
通常は熱中症の危険は小さいが、適宜、水分・塩分の補給は必要である。 市民マラソンなどではこの条件でも熱中症が発生するので注意。 |
串間市医療介護課健康増進係
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