10月13日(土)8:00 都井岬
日差しは暖かいですが、風が強いため肌寒い朝です。
宮崎県最南端 串間市とはいえ、やっぱりもう秋の気配。
さて、今日は馬追いの現場に来ております。
年に1度、都井岬の一大イベントとなっていて、
知る人ぞ知る!
そして
一般の方もご参加いただける!(要予約)
リピーターさんがとても多いイベント。
それが「馬追い」
いつも御崎馬を見守る牧組合のみなさんはもちろん、
地域住民の方に加え、
宮崎大学獣医学科の学生さんに一般の方、
この日ばかりは
真剣。
いや、血がたぎる。
いや、形相が変わると言っても過言ではありません!
だって、都井岬に生息する馬を力の限り集めるから!!
ガンガン急斜面を走ってくる馬もいます!
押し合いへし合い道路を走ってくる馬もいます!
勢いあまって・・・・・
どーーーーんと転けちゃう馬だっています!
それでもブワーーーーーーーーー!!!!っと走ってくるし、
かと言って人も負けて入られません!
怒号も飛び交います!さっきまでの肌寒さは一体どこへと思うぐらいあつい!!
で、
そもそも、
なぜ馬を追うのかと言いますと・・・・・・
翌日 10月14日(日)9:00 同じく都井岬
13日に追いかけた馬たちは都井岬内に設置されている柵の中に集められています。
で、
今日は、
年に一度の健康診断の日なのです。
しかもこれ、
1頭ずつ検査するんです。
なんとか集めた100頭近くの馬を1頭ずつ検査なんて。。。。
気が遠くなっちゃいそう。。。。
健康診断って、具体的に何をしているかと言いますと、、、、
その①採血
人間と同じように、馬も採血するんだね。
その②駆虫薬を飲ませる。
押し出し式の駆虫薬。
これが大変そう。。。。
その③マイクロチップの埋め込み
2015年の馬追い時よりマイクロチップが導入されています。機械をたてがみに近づけるとその馬の情報を確認することができるんだって。都井岬の御崎馬もICT化によって管理されつつあるようですが、完全にシステマチックに管理可能になるのはまだまだ先のことになりそうです。やっぱり人の目で確認することも大切。だから・・・・・
その④液体窒素で凍結烙印
遠くにいてもちゃんとわかるようにナンバリング作業も必要なんですね。
スモークマシーンみたいに煙がもくもく出ておりますが、これは発泡スチロールの中に烙印用の鉄が入っており、そこに液体窒素を流し込んでいるんです。その昔は火で熱して焼印していたようなのですが、現在は馬への負担を考えての対応だそうです。
基本この4つの作業があります。が、もちろん個体によっては駆虫薬・マイクロチップ・ナンバリングを省きます。
あ、そうそう。こんなのもある。
この試験管の中には馬から採取されたダニが(汗。。。。。
ダニもちゃんと取ってあげないといけないんだそうです。それにしてもデカい!こんなデカいダニ初めて見ました(汗! 鳥肌立っちゃうよ。。だってピンセットじゃなくて、普通につまんで採ってたもん。。。
いつもは馬に触れてはいけないし、怪我をしても自然に治るまで人の手をかけないのが御崎馬です。できるだけ自然に近い状態を保ち、なおかつ在来種としてしっかり保護する活動を行わなければなりません。
中には外来種の血統を引き継いで生まれてくる馬もいるようで、そういう馬には去勢・避妊も行います。それは写真に撮るのは、、、というか、、、、私ちょっとビビってしまって、、、、現場を退散してしまいました。。。。スミマセーン。。。。。
こちらは馬が集められた柵の中。
原始的だけど1頭ずつ検査するのにとても機能性の高い造りになっています。
いやぁ~~それにしてもすごい景色!!関西から遊びに来る友達には
「一生に一度は都井岬に行って欲しい!!」と紹介しているのですが、
いつ見ても、すごい!!
そんな絶景も楽しめる年に一度きりの馬追い。機会があればぜひご参加いただきたいです♪
[Special Thanks!!]
・御崎牧組合のみなさん
・宮崎大学獣医学科のみなさん
・心強い地元住民のみなさん
・一般参加のみなさん
商工観光スポーツランド推進課