私は基本的に食べることが、好きです。それは活動報告をご覧になられている方ならなんとなくお察しいただけるかと思います。
だってぇ、美味しそうなものを見るだけでテンション上がるし、食べて「美味しいな」って思いたいです。そう思うのが楽しいから、食べたり飲んだりが好きです。
そんな「食べる」ことについて、考えさせられるというか、面白いなぁと思うことがありました。
1月中旬@けんなん病院
院内のドクターや看護師さんがせいぞろい。
それだけ注目される研修が始まります。
患者さんに「口から食べてもらう」ことを実践するための医療関係者向け実技研修がありました。
「口から食べる」なんてそんな当たり前のことと思われがちですが、病気や治療の過程で困難になることも。
患者さんによっては一時的に点滴や胃ろう(口腔を経由せずチューブで直接胃の中へ栄養を流し込む)で栄養を補給することもあります。
でもさ、「食べる=栄養補給」ってわけじゃないでしょ?
ええ匂いするな♪とか、
美味しそうやな♪とか、
甘いな♪とか、思いたいじゃないですか。
実際にそう感じることが脳への大きな刺激になるようです。
今回指導されていたのは小山珠美先生。
(知ってる方多いと思います。全国区ですから。私のような若輩者が同じ空間にいるなんて恐れ多いです。っていうかまさか串間でお会いできるとは!)
「口から食べることは人間にとってとても幸せなことだと思います。
今までの医療を見直す意味でも『口から食べる』ことを医師や看護師がスキルとして身につけ、そしてごく一般的な方法として浸透するのが最善策です。
そうすることで最低限の医療費で抑えられ、なにより人として最期まで食べることができますから。このスキルを民間に浸透させることができればと活動しています。」
と小山先生はお話されていました。
ってことは、実際「食べる」ことから見直さないといけないわけで。
なおかつ患者さんの状態もしっかり把握した上で食べてもらわなきゃいけない。
だから・・・・・
食べるときのベットは何度がいいのか。とか、
(けんなん病院すごいね。角度測るのタブレットでできるみたい。)
いつもは治療や看護をするお医者さんや看護師さんが患者さんの代わりになってみたり、
どの位置から口腔内のどこを着地点としてスプーンを操作するのか。とか、
医療や介護だけではなくあらゆる視点で食べることを考え、食べることを支える実技研修でした。
普段何気なく行われている「食べる」ことですが、
どんなものなんだろう?
どうするものなんだろう?
どのようにすればいいんだろう?
そして結果的に何につながっているんだろう?
と考えさせられる、非常に面白い時間でした。
当たり前にやってることなのに、いざ「口から食べる」ことを考えると言われたら、パッと答えられるもんじゃないですよね。
当たり前のことだから意識していないけど、よくよく考えるととても重要なコトなんだと思います。
食べるって単純だと思ってたけど、実は単純とちゃうんやなぁ。
今回の実技研修は医療関係者向けでしたが、ゆくゆくは一般者向けにも開催できるようになることも考えられているようです。
(個人的には健康上なんの問題もない若い人に受講してもらいたいです。いやほんまに!今回めっちゃ真面目に書いてるけどだいぶ面白いから!)
にしても、この小山先生の研修って全国的にも有名で予約殺到するから私、めっちゃラッキーでした。非常にレアな現場にお招きいただき感謝です!
以上、「KT(口から食べる)バランスチャートを用いた包括的支援と展開 小山珠美先生による病棟回診および実技指導」から、ほんの一コマでした。
[ Special Thanks!! ]
・小山珠美先生
・けんなん病院の皆さん
・口腔リハビリテーション研究会の皆さん
[ 施設紹介 ]
医療法人十善会 けんなん病院
〒888-0001
宮崎県串間市大字西方3728
Tel : 0987-72-0224 Fax : 0987-72-5967
HP:http://www.kennan-hospital.or.jp/
商工観光スポーツランド推進課