くしまの焼酎文化はすごい。
居酒屋さんでも焼酎。おうちでも焼酎。
焼酎はくしまのソウルドリンク。
焼酎。くしまに愛される飲み物。
引き続き【特集:くしまの焼酎蔵めぐり】と題し、
串間の焼酎蔵3社の全面協力のもと特集を組ませていただいております。
では、今日もさっそく。こちらです!
寿海酒造さん!串間では「赤芋仕込み ひむか寿」でおなじみの蔵元さん。
そしてナビゲーターはこちら♪
【本日のナビゲーター:寿海酒造 平山達也さん】
いつもものごし穏やかで楽しそうな平山さん。
フットワークの軽さは若者に負けず劣らず、こちらがたじろいでしまうほどです。
で。
えーっとどこから話せばいいでしょう。なにぶん今回もいっぱいいろんな話を聞いて。。
そうそう!!
実は私、発売前に耳寄りな情報を入手していたんです。
先日の焼酎まつりでも販売されていましたが、当日用意していたのが早々に完売するほどの売れ行きだそうです。
限定1,000本だって♪それがこちらです↓
石の上にも3年 「赤芋製貯蔵焼酎 石上 」 35度 500ml 税込¥4,000
赤芋黒麹仕込み・3年貯蔵の本格芋焼酎です。寿海酒造33周年を記念して製造されました。
どっしりと安定感のあるボトルにつややかな琥珀色が映えますね。
封を開けるのがもったいないと思っちゃうぐらいです。
樫樽にて貯蔵されているため香りも華やか。
もちろんお歳暮にも最適なんじゃないでしょうか?現在発売中です。
(数に限りがありますのでお求めの方は酒店さんへ走ってください。)
さて。そんな「石上」もどんな現場で作られているのでしょうか?
平山さんの案内で蔵の中へ。
あらかじめ言っておきます。
「蔵」と言ってますが、なにぶん串間の中でもっとも大きな酒造なので
「蔵」というよりは「工場」と言った方がしっくりくるかもしれません。
そもそも規模が違う。
平山:1日に蒸すイモの量は大体が10トンで、うち5トンが赤芋(宮崎紅)、5トンが黄金千貫です。
(1トン=1,000キロ)
↑こちらは芋を蒸すためのタンク。この日朝から蒸されていたサツマイモは「宮崎紅」。
寿海酒造の定番商品「赤芋仕込み ひむか寿」の原材料です。蒸しあがりはおやつとしても楽しめるんだとか。
1日10トンも蒸すとなると、それ以外の工程で使用される機械もびっくりするようなサイズで登場します。
どーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!
↑蒸留窯が!しかも2階建になってる!ハシゴついてるやん!あまりのデカさにビビりながら2階へ。
吸い込まれそうなぐらい深くて大きなタンクがいっぱいです!!
ここでは蒸留前のタンクと蒸留後のタンクがあります。蒸留後のタンクは焼酎の原液が入っていて、、、、
こうして混ぜないといけないんだって。
平山:蒸留後の原液はそのままにしておくと何層かに分かれてしまうため混ぜる工程が必要です。
これが結構な重労働なんですよ!
この日、同協力隊の清山さん(以下 清ちゃん)も私に同行しており、特別に混ぜる作業を体験することに!
見てるこっちがヒヤヒヤしましたw
さらにその後、焼酎が貯蔵されている倉庫へ移動。すると・・・・・。
樽だ!!
平山:ウイスキーやブランデーがこうした樫樽に寝かされているのを見たことありますよね。
うちの焼酎も種類によって樽で寝かせます。「石上」もここで寝かせているんですよ。
カメラのレンズに収まりきらないぐらい樫樽がズラリ!
寿海酒造さんって、全体的に大迫力やなぁ。
そう思いながら敷地内を歩いていると、ちょっと気になるものを発見しました。
↑屋外に設置されているこの機械。大きなノズル見たいなのが付いています。
なんか湯気出てるけど、、、大丈夫ですか??コレ、なんですか??
平山:これは焼酎粕を貯めておくタンクが地下に埋まっています。
(焼酎粕タンク??初めて聞くワードが出てきた。。)
平山:蒸留後に焼酎粕が出るのですが、捨てないでここに貯めておきます。
ごはんになるんです♪
ごはんに????
平山:そう、牛のごはん♪
牛?!
(ちょー待ってw焼酎蔵に来たはずやのに、なんで牛の話出て来た?!)
平山:ここで出た焼酎粕を牛にごはんとして与えるとリラックス効果があってストレスフリーに育つんです。
「もろみ牛」って言うんですよ。さらにその牛の糞をイモを育てるための肥料にするんです。
そしてできたイモを焼酎に使います。
(それって循環型経営ってことやん!!!!)
***【循環型経営について】**************
1つの生産物にあたり、他の過程を経て結果的にそれぞれの工程でメリットがある経営を言います。
寿海酒造さんを例にすると・・・・・
芋焼酎を作る(焼酎粕ができる)→牛のエサになる(もろみ牛が育つ)
↓
牛の糞→イモ栽培時の肥料になる(イモが育つ)
↓
できたイモで芋焼酎を作る!
↑このように焼酎はもちろんのこと、
もろみ牛を育てたり焼酎用のイモを生産することができて、
なおかつそれぞれの工程が相乗効果を生み出せるサイクルができます。
ぐるぐる回りながらどの工程でもwin-win。一環経営とも言います。
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おもしろい!!!
焼酎と牛って結びつかなかったけど、そういうことなんですね!
循環型経営を取り入れてしまうなんて発想もダイナミック。すごい!!
・・・・・そもそも串間の人って、こういうこと知ってるのかな?
焼酎蔵とか見学に入ったことあるのかなぁ?
まだ2社しか見てないけど、けっこう、いや、めっちゃすごい世界ですよね。
もっと「すごい!すごい!」って言っていいと思うんだけどなぁ。ていうか、もっと言ってぇ~♪
今日は寿海酒造さんにおじゃまし、平山達也さん並びにスタッフの皆さんのご協力のもと勉強させていただきました。ありがとうございました!!
次回の【特集:くしまの焼酎蔵めぐり】は幸蔵酒造さんをピックアップ。どうぞお楽しみに♪
[ Special Thanks!! ] 寿海酒造株式会社
〒 888-0005 宮崎県串間市大字北方1295
TEL:0987-72-5611 FAX:0987-72-4355
HP:http://www.jyukai-shuzou.jp
商工観光スポーツランド推進課