串間市

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【特集:くしまの焼酎蔵めぐり】その1・松露酒造

くしまの焼酎文化はすごい。

居酒屋さんでも焼酎。おうちでも焼酎。

焼酎はくしまのソウルドリンク。

焼酎。くしまに愛される飲み物。

 

なのに、私どーやって作ってるのか知りません(泣。。。

見たことなーい!!

見てみたーい!!

 

ということで串間の焼酎蔵元3社の全面協力のもと、特集を組ませていただきました!

 

題して【特集:くしまの焼酎蔵めぐり】

 

ではさっそく。今回はこちら!!

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松露酒造さんです!そしてナビゲーターはこのかた!

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【本日のナビゲーター:松露酒造 矢野裕晃さん】

県外にて修行し串間へUターン。焼酎の話がはじまると職人魂がゴリゴリしてるのがよくわかります。

松露酒造のあとつぎさんです。

 

さっそく矢野さんのご案内のもと蔵の中へ。

見たことないもがたくさんありすぎて何がなんなのか。。。

 

矢野:何が見たいですか?

福島:えぇっと。

   焼酎の世界は全く皆無なので、ざっと見せていただけるとありがたいです。

 

と、お願いすると本当に丁寧に教えていただきました。

では[焼酎ができるまで~松露酒造ver.~]ご覧ください↓

 

 

矢野:まず麹を作ります。

 

麹を作る。。。?

工程 ①米を蒸す

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↑こちらタイ米。日本のお米を使うよりタイ米の方が焼酎には合うんだそうです。

一度お米を蒸します。

[工程 ②種麹と混ぜて麹を造る

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↑先ほどの蒸したお米に白麹を付着させ、発酵を進めます。

こちらは専用のムロの中。あまーくてふわっとして、すごくいい香りがするんですよ♪

 

↓この後、タンクに移し麹と酵母を混ぜ酒母を造ります。

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↓タンクの中にはクーラー(水が随時出入りしているボトル)が入っていて

暑くなりすぎないように温度調整されています。これが数日後の様子。

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(でもこれがどうやって焼酎になるのか、全く想像できない。。。。)

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↑人の手で混ぜられる・・・・・

※Tシャツの色が変わってしまうぐらい大変な作業です。

 

[工程 ③イモを蒸す

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↑やっとイモが出てきたぁ。んー、でも紫色じゃない。。

黄金千貫(コガネセンガン)という品種を使用。この後、先ほどの酒母と合わせるのですが、

実はこの黄金千貫。サツマイモの一種ですがそこまで甘さはなく、男爵いもみたいな感じでした。

矢野:麹菌がサツマイモの中のデンプンを食べて糖を造り、

   その糖を酒母が食べてアルコールを作っていくため、

   糖ではなくデンプンをより多く含んだサツマイモを選んでいます。

 

芋焼酎を作るにはデンプンが必要なんですね。

蒸した後、砕かれたイモたちは・・・・・

[工程 酒母と蒸したイモを混ぜさらに発酵させる

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イモがベルトコンベアーで流れていき、さっきの酒母と一緒にします。

ここでやっとイモの力を借りてアルコール発酵する流れに。

矢野:ちなみに、イモの代わりにお米を投入すれば米焼酎、麦を投入すれば麦焼酎になります。

知らなかった!焼酎ってそうやってできるんですね!!

さらに。

この後、いよいよ蒸留。

[工程 ⑤蒸留する

蒸留機でさっきのアルコール発酵させたものを加熱し、抽出した気体を冷却します。

そうすることでできた液体が焼酎の原酒。

で、出てきた液体がこちらです↓

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出来立てホヤホヤ~♪

でもなんだか白い!香りも味も強烈です!!

矢野:アルコール濃度が高くて雑味もあります。これはまだ松露じゃない。

 

さらにさらに。この液体を・・・・

[工程 ⑥ろ過する

↓すると。。。

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わぁーーーー!透明になってる!!

矢野さん!これで完成ですね!

矢野:まだまだ。

え?

矢野:飲めるけど、、まだです。

(え、なんで???)

矢野:飲めるけど、まだまだ。。。

?!?!?!?!?

矢野:ここから[工程 ⑦寝かせます。

どれぐらいですか?

矢野:約2年です。

 

2年?!

2年もかかるんですか???

(まだかかんのー?!ここまでけっこう時間かかってるけど、こっからが一番かかるやん!!)

 

矢野:たしかに、作ってすぐ出せるってすごく楽だと思いますよ。

   でも、自分たちが納得できる味にするには時間をかけて寝かせることが大事なんです。

   納得できないものは出したくありませんから。

(あぁ~。。。そうですよね。)

矢野:自分たちが納得しない焼酎を出して「好き」って言われても、嬉しくないです。

   自分たちが「うまい!」と思う焼酎を好んでくれる人に飲んでもらいたいんですよね。

   そうして作った松露の焼酎を気に入ってくれているファンは実際にいますし、

   だからこそ味は変えちゃいけないんです。

だからこそ、保たれている味なんですね。

矢野:味についてはもう一つ大事なことがあって・・・・・。

なんでしょう?

矢野さんに案内で蔵の裏側へ進んでいくと・・・・・・

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森林が!

焼酎を出荷するまでに度数の高い原液を水で割る工程があります。その割るための水が地下水なので環境保全は必須業務。

水の味が変わると焼酎の味まで変わってしまうため、自然に配慮した取り組みがなされています。

 

矢野:自然の恩恵があってこそ、焼酎があるんです。

なるほど。

奥深い。

すごい。

初めて見た世界に驚きの連続でした。

これがあと2社もあって考えると、串間って良い意味で「どうなってるんだここは?!」と、思わざるを得ません。

今回は松露酒造さんにおじゃまし、矢野裕晃さん並びにスタッフの皆さんのご協力のもと勉強させていただきました。ありがとうございました!!

次回の【特集:くしまの焼酎蔵めぐり】は寿海酒造さんをピックアップ。どうぞお楽しみに♪

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[ Special Thanks!! ] 松露酒造株式会社

〒888-0011 宮崎県串間市寺里1丁目17-5

TEL : 0987-72-0221  FAX:0987-72-2883

HP:http://www.shouro-shuzou.co.jp/

商工観光スポーツランド推進課