くしまの焼酎文化はすごい。
居酒屋さんでも焼酎。おうちでも焼酎。
焼酎はくしまのソウルドリンク。
焼酎。くしまに愛される飲み物。
引き続き【特集:くしまの焼酎蔵めぐり】と題し、
串間の焼酎蔵3社の全面協力のもと特集を組ませていただいております。
では今日もさっそく。3社目はこちらです!
幸蔵酒造さん!
そしてナビゲーターはこちら♪
【本日のナビゲーター:幸蔵酒造 上園田慶太社長】
↑実は関西出身。勝手ながら親近感が湧いてしまいました。
いつもは本社のある鹿児島県喜界島にいらっしゃいます。ハツラツとされていてとてもパワフル!
さて。
はじめに別室にてお話を伺っていると、とても気になるワードが。
「創業から受け継ぐ甕で造る・・・・・」
甕。
ん?ちょっと待って。
「甕職人さんはもういない。」という話は聞いていたんです。
だからてっきりどこも使ってないものだと思っていたのですが。。。
上園田:うちは『甕』で作らないとダメなんです。
タンクじゃなくて甕で作ってるって、どんなかんじなんだろう??
百聞は一見に如かず。蔵の中へ。すると・・・・・・
床に甕が埋まってる!!!
さっきまでいたオフィスとは全く違い、趣のある重厚感が感じられます。こんなところ入ったことない。しっとりとした空気が漂っていて、これぞ酒蔵ってかんじです。
幸蔵酒造さんでは一次仕込み、二次仕込み、貯蔵までこの甕で行われています。特に、貯蔵中の甕の中には驚き!
↑こちらは原酒。表面に油が浮いていたり、濁りが見られます。
↓それが数ヶ月後こうなるんです。澄みきってつるんとしています。とても綺麗♪
上園田:甕ってすごいんです。油や濁りをほどよく吸い取ってくれるんです。
機械でろ過してしまうと、どうしてもコクまで取り除かれてしまって。
甕って、ろ過効果あるんですね!
上園田:ちなみに、お湯を貼れば吸い取った汚れが出てきてくれるので甕は繰り返し使えます。
そうやって使うものなんですね!初耳!
でも、この甕の管理って大変じゃないんですか?甕職人さんっていないって聞きますが。
上園田:そうなんですよ、職人さんがいないんですよね。だからもう本当に大事に大事に使ってます。甕の数にも限りがありますし。だけどやっぱり日本で作られた甕でないと味も変わって、全く別のお酒になってしまいますから。
海外で作られた甕だと土の成分が違うため、甕が持つ効果も違い焼酎の味も大幅に変わってしまうんだそうです。幸蔵酒造の味は甕の力が大きいんですね。
上園田:だから一滴も無駄にできないんです。
お酒って放っておくとどんどん蒸発していくモノなので、上からしっかりビニールをはって蒸発を防ぎます。
小規模ながらコツコツ作っているのに空気中に飛ばれてしまっては困る。そんなことになったらもう泣いちゃう。。
↑ビニールとは言ってもなかなかの厚みがありました。この道30年の職人さんが甕の様子を見ながら一つ一つ丁寧に作業されています。
それで、、、この甕って、いつ頃作られたものなんでしょう??
上園田:大正時代
大正時代?!
大正15年創業からの甕だそうです。もうアンティークの域。年代モノなんですね。
幸蔵酒造さん、ある意味歴史博物館ですよ。かっこいいなぁ~♪
かっこいいといえば、こないだの焼酎まつりでも活躍されていた上園田常務。
素敵♪ちまたでは「いぶし銀」で有名です。実際に蔵でもお仕事をされています。
まさに「匠」。環境もかっこよく、人もかっこいい。
上園田社長は焼酎のコクが幸蔵酒造のポイントだとお話しされていました。
昔ながらの製法で一気にたくさん作ることはかないませんが焼酎好きにはたまらないお酒じゃないでしょうか?歴史を感じる幸蔵酒造さん。こだわりは甕にあり。
今日は幸蔵酒造さんにおじゃまし、上園田慶太社長・常務そしてスタッフの皆さんのご協力のもと勉強させていただきました。ありがとうございました!!
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さて、【特集:くしまの焼酎蔵めぐり】いかがでしたか??
私は驚きの連続でした。そして焼酎蔵めぐりはどこか特別で歴史とこだわりを垣間見ることができる時間だったと思います。
今後も特集を組んでいこうかと考え中です。日々の活動報告と合わせてご覧いただけると幸いです。
[ Special Thanks!! ] 幸蔵酒造株式会社
〒888-0004 宮崎県串間市大字串間1393-1
TEL:0987-72-0305 FAX:0987-72-6363
HP:http://www.kouzou-shuzou.co.jp/
商工観光スポーツランド推進課