H31年2月3日(日)7:45 古竹地区 公民館前
おはようございます!今日は古竹地区にて野焼きが行われます。
そもそも「野焼き」とは、野草が春の新芽を出すための枯れ草や雑草をいったん綺麗に掃除します。その方法として地形と風向きを有効利用し表面を火で焼くのです。それが野焼き。そうすることで春頃には青々とした若葉が芽吹き、山菜などの収穫にも期待できます。
さて。このあたりは「特別よく燃える」と評判なのです。が、午後から雨予報。午前中が勝負!!
8時を回ると、火の燃え広がりを防ぐため防火タンクを積んだ軽トラックがぞくぞくと集まります。もちろんタンクの中には水が入っていますよ。
古竹地区自治会長の濱崎さんから注意事項や諸連絡があった後いよいよ野焼きの現場へ。今回は中山間盛り上げ隊がボランティアで参加されています。
現在古竹地区では高齢化が進み、地域住民も減少傾向にあります。だから現場に人がたくさんいるということだけでモチベーションが全然違うと濱崎さんはお話しされていました。いくら慣れているとはいえ自然に火を放つわけですから、少人数では心もとなく、人がただ一緒にいてくれることで安心して野焼きに集中できるわけですね。
さて、私は濱崎さんたちと徒歩で山道を行きます。
朝だっていうことと、曇っているからと、木が茂っているせいもあって暗い。暗い山道って慣れないとなんとなく怖い。。。。けど・・・・・・・
突然ひらけたところに!おぉ、古竹ってこんなところなんや!
濱:あの茶色いところ全部焼く。
福:これ全部ですか?
濱:うん。先週山の裾野は草を刈った。刈ったところに水をまけば山火事の心配はない。でも燃えるかなぁ??いつもは午後からやるから。
福:広すぎません?
濱:広い!!
はっ!向こう側で燃え始めた!いよいよ始まります!!
え、それつかんで大丈夫ですか?!
ほんまに大丈夫なんですよね?!
持っていくんですか?!!!
それほんまに大丈夫なんですよね?!
ぎゃーーーーーー!!!!!!手で火つかんでる!!でも実はそう見えるだけ。
古竹地区では軽油や竹の松明は使わず、草を束にし、そこに引火した火を少しずつ広げていきます。その束を鉄の熊手を使ったり、そのまま束をつかんで移していくため、たまに素手で火をつかんでいるように見える時があります。まるでファイヤーパフォーマンスです。
みなさん自身の生活に密接している環境だからこそ、この恒例行事もプロ。私みたいなビビリにはとてもかないません。
さて、さっきもお話ししたように今日は午後から雨予報。朝からどんよりとした空模様だったこともあり、瞬く間に燃え広がるということはありませんでした。そのせいか「燃えないね。」という声もちらほら。。。。
いや、そんなことない。燃えてる。
たしかに湿気が多いからジワジワ広がりますが・・・・・・
燃えてる燃えてる!
燃えてる!!めっちゃ燃えてる!!
燃えてるし!!!さすが野焼きは野焼き。
これも春の準備なのです。冬の終わりが近づいていることを感じました。
[Special thanks!!]
古竹地区のみなさん
中山間盛り上げ隊のみなさん
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[取材・撮影のウラ話]
串間の野焼きは3ヶ所で行われており、古竹以外の他2ヶ所は昨年取材させていただいております。その昨年の取材時、勢いよく燃えた火を撮るためカメラのファインダーを必死に覗き込んでいたら髪が燃えていましたw 大事には至らず笑い話で済んでよかったのですが、カメラって周りが見えなくなってしまうものなのですよ。そんなことがあったので、今年の野焼きは古竹地区1ヶ所にしぼり、私はなんとか平然を保とうとしましたが、内心ヒヤヒヤな撮影を行ったのでした。天候に左右されるものなので、もしも野焼きに行くことがあったら気を付けてくださいね。
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商工観光スポーツランド推進課