H31年3月14日(木)9:00 崎田地区
おはようございます。今日は串間市の南にある崎田という地域にきています。広い公園のように見えますが、あの木の茂っている向こう側は、海です。本城川の下流でもあり、海と川の境に位置します。
昔は貿易港としてたくさんの船が入ってきていたようです。また環境や地形を利用し、第二次世界大戦では海軍の基地として施設もありました。またサーフィン業界では知る人ぞ知るディープなサーフスポット。恋ヶ浦ほどメジャーではないものの海外からのお客様もいらっしゃるようです。
そんな海の近い崎田地区。
もしものことを考えると、、、
特に津波のことを考えると、、、
とても心配なエリアです。
・・・・・またすごい地味なネタ書いてる。とか思ったでしょ!
都井地区大納っていう海の近いところに住み、海沿いを毎日通勤する私としては気になるところです。海に無縁な場所で生まれ育っているので、海というものに憧れを抱いて移住してきましたが、実は海って、きれいだけど、、、怖いんだよ!毎日天気にも左右されるし、串間じゃなくてもどこかで地震があると余波がやってきます。台風なんて進路によっては悲惨です。そこに津波なんてきてしまったら・・・・・考えるだけで怖ろしい。
↓そこで崎田地区に建てられたのがこちらです。
津波避難用施設 通称:津波避難タワーです。「もしも」の時に避難する場所として建てられました。普段は入ることができませんが今回特別に中へ。
お邪魔します。
階段はわりと低めに作られているような印象。
隣の集会所の屋根が見えます。さらに階段を上がると・・・・
屋上に到着。約75㎡。128名避難することを想定して作られています。床までの高さは8mあります。
向こう側に見えるのが大隅半島です。しっかり見えるぐらいの高さ。
津波災害時に崎田地区のこの辺りでは2~5mの津波がやってくると想定されています。最大5mが来たとして、余裕を持って3m多く見積もり床の高さ8m。2月21日に完成しました。
夜間でも安全に階段を上がることができるようにライトとライト用のソーラーパネルが備え付けられています。
この崎田地区には住宅も多い。
何もなければ単なる鉄筋コンクリートの四角い建物だけど、「もしも」の時は一時避難でき、なんとか命だけは守ることができると思えば、安心です。
ちなみに、市木地区の石波海岸にも津波避難タワーを建設中なんだって。
海沿いの街に親しみのある方にはもしもの時の危機感って予想がつくんだろうけど、そういう環境にない人って、たぶん「津波」って言われても、そもそも「海」自体の実感がないから想像も関心も抱けないんだと思んです。だって私も移住しなければ海からの恐怖を感じることなんて想像もできなかったわけなんです。やっぱり生活していないとわからないことって多い。経験するって大事ですね。何もなければいいけど、何かあった時のための備えは、やっぱり大切。今のうちからできることを準備しておこうと思いました。
注)今回業務上の撮影のため特別に施設内へ入りましたが、非常時以外の使用は認められていません。もちろんアスレチックのように遊んでもいけませんし、いたずらもいけません。もしも避難の際はみんなで助け合って避難し、安全が確保できるまで引き返さないでくださいね。
商工観光スポーツランド推進課