美味しさを引き出す
熟練のお茶づくり

内田製茶 / お茶の葉香園

宮崎県は温暖な気候と豊かな土壌に恵まれ、至る所でお茶が生産されています。宮崎県最南端に位置する串間市は、県内でも有数のお茶の産地。寒い冬の間に旨みと栄養分がたっぷり蓄えられた新芽が太陽に照らされキラキラと輝き、新茶の季節を迎えた串間の茶畑は、まさに鮮やかな新緑の絨毯を敷き詰めたような美しい景色が広がります。真っ赤な茶摘み機が茶畑を駆け回り、お茶の香りが立ち込めている茶工場は朝から晩までフル稼働し、1年で最も忙しい日々が続きます。

そんな串間市で長年にわたりお茶を製造している内田製茶と、内田製茶で製造したお茶を販売しているお食事処「お茶の葉香園」を訪ね、おいしいお茶の秘密に迫りました。

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串間市大束にある内田製茶では、6haで4品種を栽培しており、新茶の時期は1日で約2~3tを収穫し、製茶にして約420kgが出来上がります。
4月下旬頃から後継者の内田宗宏さんご夫婦が朝早くから茶畑で収穫し、父親の内田浩輔さんと宗宏さんが夜遅くまで茶工場で製茶、そして母親のひとみさんがお茶の香味を決定づける火入れ加工を担当し、姉の美佳さんとひとみさんがお食事処「お茶の葉香園」で新茶の販売を行い、一年で最も忙しい日々が続きます。

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創業以来こだわり続け、お茶の美味しさを追求してきた内田製茶。新茶の旨みと香りを最大限に引き出し、最高の新茶に仕上げるため、最高の瞬間を見極めて収穫し、鮮度が命の茶葉をすぐに茶工場へ運び、その日のうちに製茶を行います。せっかく長い時間をかけて新芽を芽吹かせても、収穫や製茶のタイミングを逃すと品質が落ちてしまい、すべてが台無しになってしまいます。だからこそ、新芽の状態と天候を見極めて収穫し、ノンストップで製茶と袋詰め、火入れ加工をするため、この時期は休む暇のない忙しさが続きます。

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茶畑で収穫された茶葉は、刈り取られた瞬間から酸化が始まるため、すぐに茶工場に運ばれ、いち早く蒸して酸化を止めます。その後、おいしい新茶を作るために手で葉を揉むような動きを再現する様々な機械を駆使し、4段階にも及ぶ揉みの工程を経て、貯蔵できるように乾燥させて荒茶にします。その荒茶を豊富な経験と研ぎ澄まされた五感を生かして火入れ加工を行い、内田製茶オリジナルの新茶が完成です。
そして、茶袋職人が一つ一つ丁寧に、茶葉のブレンドから茶袋へのシール貼り、計量、お茶の袋詰めまで一貫した手作業で行い、新鮮で美味しい新茶をお食事処「お茶の葉香園」をはじめ、道の駅くしまや串間市内のスーパー等で販売しています。

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今年も美味しい「新茶」ができました。 その年だけしか味わえない旬の味として、ワインのボジョレー・ヌーヴォーのように串間の新茶を心ゆくまでご堪能ください。

美味しさを引き出す熟練のお茶づくり

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