※まず、前編をご覧いただいてから読んでください。
アカウミガメ前編~卵の保護~(https://www.city.kushima.lg.jp/main/info/cat20/cat22/cat5/post-398.html)
↑読んだ?
で、今日はその続き。放流にも同行させていただくことに♪
引き続きナビゲーターは宮本智和さんです。
ひとまず、先日の保護場から。
実は卵の保護場には仕掛けがあって、この真反対が・・・・・
↑こんなかんじになってます。生まれたベビーは矢印の方向へ進みます。
宮:みんな一斉に生まれて助け合いながら地上に出てくるんだ。ちゃんと波の音が聞こえてるみたいで、海の方に歩いて行っちゃうんだよね。
でも、ここは保護場。海までちゃんと運び出してあげないといけません。
生まれたベビーたちは木の板にせき止められ、右往左往するわけなんですが、あの隅っこに、、、、、、
トラップが仕掛けられていて、右往左往しているアカウミガメのベビーがポコっと入ってしまう落とし穴が設置されています。※落とし穴とはいえベビーにとって安全な仕掛けです。ご安心ください。
で、今日、その中に入っていたのが・・・・・・
R1年7月30日(火)6:45
生まれてるーーーー!!!!!このベビーたちは5月14日保護された卵から今朝孵化した子たち。今日は16頭放流します。(めっちゃ小さい!!そら、ピン球みたいな卵から孵化するんやから小さいのはわかるけど、小さい!!)
保護されたのと同じ恋ヶ浦の砂浜へ。
うわどうしよう。小さすぎる。。。踏んだらどうしよ!
って思うぐらい、小さいです。
宮:かわいいけど、ここからが試練なんだよね。
福:?!
宮:帰ってこれるのは100頭中0.5%。
福:えー!!厳しい世界なんですね!
「えー!!厳しい世界なんですね!」とか、言ってましたが、
現場でパッと計算できない私。。冷静に電卓を叩いてみました。
宮本さんに今年保護された卵たち(R1年7月30日現在)
5月14日 128個
6月22日 123個
6月23日 127個
7月5日 134個
7月16日 117個
7月23日 128個
計 757個 でした。
757個全部孵化し、放流したとして
0.5%帰ってくるということは・・・・・
757×0.005=3.785
・・・・・3頭?
「4頭帰ってくるかどうかなぁ?どうやろなぁ?」
みたいなかんじ???
それだけ?!
それだけなん?!
宮:過酷な旅に出て行っちゃうんだよね。帰ってきたとしても約40年後。
宮:でも、生き残ることができれば100年。長寿の代名詞になっているのもよくわかるよね。
・・・・・こんなに小さいのが100年。
・・・・帰ってくるのか、
・・・・こないのか、
確率でいうとほとんどが帰ってくることができません。小さい彼らだからと言って自然は容赦しないのです。そして、それは人の力ではどうしようもできないこと。人のできることは、環境を美しく保つことと、ちゃんと保護して、自然な形で海に返してあげること。そして・・・
見守ること。地道な活動だけど、ここにいないとできない特別なこと。
本日、放流に参加された関東からお越しのサファーさんファミリーも「まさかこんな貴重な体験ができるとは思っていませんでした。」と感動されていました。
40年後、会えたらいいなぁ。
[SpecialThanks!!]
宮本智和さん
関東からお越しのサーファーさんファミリー
生まれてきたベビーたち
・・・・・・ちなみに・・・・・・
「恋ヶ浦=サーフィンの聖地」として、全国・世界からサーファーさんが大勢いらっしゃいます。恋ヶ浦にお越しになるサーファーさんたちはけっこう几帳面で、めっちゃ綺麗に駐車するし、ビーチクリーンを企画すると、必ず海から上がってきて清掃作業に参加してくれます。
私サーフィンしないので知らなかったんだけど、サーファーさんの世界には、清掃やマナーなどサーフィンをする上で海やその周辺の快適さを維持することが常識らしいです。すばらしぃ~!
そうして滞在される方々にも環境を守られつつ、宮本さんの活動は未来の自然につながっていきます。
【恋ヶ浦 関連記事】
・【活動報告:福島綾乃】アカウミガメ前編~卵の保護〜
https://www.city.kushima.lg.jp/main/info/cat20/cat22/cat5/post-398.html
・串間市サーフィン連盟のみなさんとビーチクリーン
https://www.city.kushima.lg.jp/main/info/cat20/cat22/cat5/post-336.html
・文化・歴史・神社 - 串間市の楽しみ方 アカウミガメの保護について
https://www.city.kushima.lg.jp/enjoy/bunka/cat3/post-1.html
総合政策課