R1年5月24日(金)旧吉松家住宅とその周辺
待ってました!
今年も待ってました!
九州・四国の窯元さんたちが集結する「第12回九州窯元行列in串間」が5月24日~26日で開催されました。今年参加されてる窯元さんは34店。この3日間はいつもの旧吉松家住宅がわーっと活気付き、あらゆる陶器に出会えるイベントなのです!
いいでしょ~♪♪♪
もーね、いくらでも見ていられる!
(実際、取材の翌日は休暇だったので、もっとゆっくり見るため会場に入り浸りました。)
さて。今回、私、昨年のリベンジとタイトルに書いておりますが、全くその通りで。
(昨年の様子はこちらからご覧ください:くしまの陶器市~第11回九州窯元行列in串間)
↑悔しい思いをしたのです。
で。
あの、窯元は今年きているのかな。。。
きてなかったらどうしよう。。。。
からす口の急須セット。
買えるように、急須貯金もした。
ほしい!
美味しい新茶が飲みたい!!
そんな期待と不安を抱き、現場へ。
よっしゃ!!きてる!!お邪魔します!
・・・・持ってきてくれてるかな???
あーーーーーーーーーー!!あったーーーー!!!!!
テンション上がる!!!!!!!!
念願の茶器を発見!!!!!!!!
おにーーさーーん!!!!
こちら接客いただいた窯元の熊谷孝司さん。
熊:あ、去年もいらっしゃってましたよね。そうそう、からす口の急須、持ってきてって言われてたなと思って、一応2セット持ってきたんです。
福:ありがとうございます(泣!うれしうぎ!!
熊:一年越しですか、私も嬉しいですよ。
福:早速なのですが、あの、こ、こ、この緑色のセットがいいんですけど。
熊:いいですよ♪
福:ちなみに、この水色のセットと何か違うところってありますか?色だけですか?
熊:そうですね、色違いですね。でも色が違うとなると、色の出し方も異なります。作る段階で少々難しいのが緑色の方ですね。
話によると、釉薬(ゆうやく:着色などの際に用いる薬)に銅が入っていて、薬の水との割合や土の特性、焼き具合などのトータルバランスが重要だそうです。中でもこの緑色は釉薬を水と何割で調整するのか・何秒浸けるのかを加減し、色ムラのない均一に発色する作品に仕上がるんだそうです。
福:やっぱり手間がかかってるんですね。
熊:薬も土も1から調合していきますから大変です。焼きあがっても商品にならないのが3割~4割。
福:きびしー!
熊:そうゆう世界なんです。
作る仕事って、きびしいんですね。。
さらに、熊谷さんにこんなことも聞いてみました。
福:今回、串間の新茶を美味しく飲みたいと思って、からす口の急須を買おうと思ったんですけど、窯元としてお茶について聞いてみたくって。
熊:お茶。
福:そう。例えば、美味しいお茶を淹れるためにどういうところに気をつけて陶器を作っているんですか?
熊:んー。味って実際に舌で感じられるものですが、それ以外も全部含めて「おいしい」っていう表現になると思うんです。僕たちがこだわるのは「口作り」と言って、口と陶器が触れるところですね。口あたりや、手で触れた時の質感ってとても大事。
福:なるほど。たしかにそうですよね。
熊:そもそも、その「おいしい新茶を飲む」ということには、ゆったりとした時間も必要ですよね。「おいしいお茶」って、そこには会話があって、穏やかな時間がなくちゃ「おいしい」とは感じられないんじゃないかと。だから誰かと「おいしいお茶」を楽しもうと思う気持ちを大事にできる陶器が、うちの陶器だと嬉しいし、その気持ちを裏切らない陶器を作らないといけないなと思ってます。
職人さんは、やっぱりすごい。
早速ですが自宅にて・・・・・
自宅で淹れてみることに♪もちろん・・・・・・
串間の新茶です♪
うちの猫も興味津々。
淹れました♪
これで串間のおいしい新茶、自宅でも淹れられるようになりました。生活の中で特別変わったことはないけれど、なんだかとても贅沢なひとときです。これが「おいしい」ってことなのか。深いなぁ。
[Special Thanks!]
・串間商工会議所青年部のみなさん
・参加された窯元の出店者さんたち
・たくさんのお客さん
《バックナンバー》以前に陶器やお茶について取材した記事がこちらです↓
総合政策課